基本
テレメトリシステムとは、通信回線、電波等を使って、遠隔地の機器のデータ・情報を読み出すシステムのことです。遠隔検針、自動検針、遠隔制御、遠隔計測、遠隔監視、遠隔通報、遠隔モニタリング等がこれに該当します。
基本構成
下図は、テレメトリシステムの基本構成です。
- ・計測・制御・監視の対象となるもの
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- デジタルメータ 水道メータ、ガスメータ...
- アナログセンサ 温度センサ、煙センサ、電流センサ...
- 接点センサ ドアセンサ...
- ・端末NCU
- 通信網と接続して通信を行う機能と、計測・制御・監視対象と通信を行う機能を持っています。計測・制御・監視対象との通信では、接点のオンオフの検出を行ったり、アナログ/デジタルの変換を行ったりする機能を持っているものもあります。
- ・通信網
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センタ側と、端末NCUとの間を接続する通信網には、以下のようなものがあります。
アナログ電話網、ISDN電話網、PHS電話網、携帯電話網、ケーブルテレビ網 - ・センタ
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通信の制御・端末データの管理を行う、管理装置があります。また、通信網と接続して通信を行うために、NCU、ルータ等の通信機器を持っています。
受信したアラーム等を、FAX・Eメール・音声等によって、非常時連絡先に転送する機能を持っているものもあります。
機能
- ・スケジューリング機能
- 定期検針のように、例えば、毎月1回、メータの指針値を読み出すような場合、決められた日時に、決められた通信を実行する機能のことです。
- ・アラーム受信機能
- メータ側で、何らかの問題を検出したときに、メータ側からセンタ側にアラームをあげ、センタ側でそれを受信する機能です。
- ・アラーム通報(転送)機能
- センタがアラームを通報した場合に、EメールやFAX、電話等の手段によって、担当者にアラームを転送する機能のことです。
- ・管理装置(PC操作端末)からの通信依頼機能
- オペレータが、管理装置から、通信を依頼できる機能です。通常は、どのような通信を行うかをシステム開発時に決めておき、メニューに組み込んでおきます。
- ・管理装置からの需要家情報の管理機能
- 需要家の電話番号、端末機器情報等の管理を行います。